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それから4時間後・・・
ミニョとテギョンは済州島に訪れていた

全てに手際が良いテギョン。
ファーストクラスで飛行機をおさえ、ホテルも最上階の部屋を予約した。
現地でミニョに着せるウエディングは事前に準備しておいたので、スーツケースにいれるだけ。
そればかりか、こっそり下着や洋服も予め用意していた。
「こ、これはだな!本当はもっと早くにプレゼントしたかったが・・・
いやらしいと思われるんじゃないかと・・・渡せなかったんだ・・・」
真っ赤になって必死に話すテギョンを見て、ミニョはただ微笑むしかなかった。


兄の死という耐えがたい事実を知ってから・・・
テギョンはいつもそばにいて、押し寄せる喪失感をやわらげてくれた。

整った容姿に加え、身のこなしも完璧なテギョンの印象は、どこか機械的だった
でも・・・二人の時間を重ねていくうちに深い愛情の持ち主だと悟ったミニョ。
心から、この先も彼のそばにいたいと思えるようになっていた。

ふとミニョに視線をやると、妙に寂しげだった。
自分の分身のような兄の死を向き合わなければいけない場所。
そして今日という日を境にして・・・
自分という存在と未来を歩み始める場所になる。

不安な気持ちがあるのではと瞬時に感じ取った。
テギョンはつないでいた手をギュっと握り、安心できるように努めて優しく声かけた
「チェックインしたら、ミニョと行きたい場所がある。一緒に行ってくれるな?」
自分に向けられたその瞳は愛しさに溢れていて、ミニョの胸はキュンと切なくなった。

テギョンが予約した部屋は最上階のオーシャンビューのスィートルーム
ミニョの部屋の3倍くらいはある広いものだった。

「わ、わ、わ~・・・オッパ!見てください!海がとっても綺麗ですよ!!」
ミニョは見たことのない景観にキラキラした瞳を浮かべる。
そんなミニョの無邪気な姿を見てテギョンは微笑みながら、スーツケースを広げた。

「ミニョ・・・これに着替えてくれないか?」
差し出された衣装を受け取り、着替えたミニョ。
ミニ丈のウェデイングドレスは、ミニョの若さと可愛さを強調したデザインだった。

教会の施設育ちのミニョには、洋服にお金をかける事さえできなかった。
幼少期に読んだ絵本のお姫様みたいで、自然と笑みが溢れた
「オッパ・・・すごく・・・かわいいですね」
「当たり前だ。ミニョに一番似合うのを用意した。
髪の毛は・・・少しあげた方がいいな・・・」
テギョンはそっとミニョの髪の毛に触れた。
・・・ただそれだけなのに・・・
いつものテギョンと違ってミニョは妙にドキドキした。
「はい・・・、お願いします・・・。」
自分の鼓動を気づかれないように、ミニョは深呼吸しながら答えた。
ミニョの拍動が伝わって、テギョンも緊張した面持ちになった。

「なぁミニョ・・・今日から・・・俺の奥さんになってくれるんだよな?」
「あ・・・そ、そういう事になります・・・よね?」
何をどう応えていいのか分からないミニョの返事。
的を得ていない感じが逆にテギョンの緊張をやわらげた。

「もうすぐ俺の誕生日なんだが・・・
もしよければその日に入籍届を出したい。
ミニョ・・・かまわないか?」
突然の申し出にさらにどう応えていいか分からなくなるミニョ
「オ、オッパの誕生日にですか?」
「空しい話だが俺はこの世に生まれてきて良かったなんて
一度も思う事なく生きてきた。
特に一番強く「生まれなければ良かった」と感じる日が『誕生日』なんだ。」

テギョンの話を不思議そうに聞いているミニョ。
その少女のような表情を見て、心が穏やかになるテギョン。

「ミニョはこんな感情を抱くなんて不思議だよな?
前に俺の両親は早くに離婚してすぐに別々の家族を築いた事は話したよな。
金には困らない生活を提供してくれたが、俺に対する愛情はなかった。
小さい時から誰にも祝ってもらえない誕生日を積み重ねる度に
愛される事のない自分の存在の意味が分からなかった。」

辛い過去の話をする時のテギョンはきまって、ミニョの肩を抱き寄せる
ミニョは見た目よりもがっちりしたその肩と腕にそっと頭を預けた

「でも・・・ミニョと出逢ってから・・・俺の『毎日』が変わったんだ。
何を食べても、何を見ても、二人だと『幸せだ』と感じるんだ。
生きてて良かったと・・・思えるようになった。
・・・だから・・・今まで辛かった自分の誕生日は
ミニョと一緒に歩き始める幸せな記念の日にしたいんだ」

テギョンの瞳の奥に潜む寂しさが気になっていたミニョ。
施設育ちだから共感できる両親のいない事の寂しさ。
その寂しさは二人の入籍で払拭できると信じた気持ちに
ミニョはどこか嬉しくなっていた
「オッパの誕生日は・・・
毎年ずっと幸せだと二人で感じれるように
一緒に仲良くしていきましょうね・・・」
教会の子供に諭すように、穏やかに囁やくミニョ。
その声だけで、今までのテギョンの寂しさや悲しみは遠い記憶に追いやってくれた。

「ありがとう・・・やっぱりミニョと出逢えて良かった。
そろそろ出かけよう・・・ちょうどいい感じの夕日が撮れるはずだ」

ふわりとミニョの頬にキスを落とし、
テギョンは黒いジーンズを履いたまま、上にベストとジャケットを羽織る。
初々しくて愛らしいミニョのウェディングドレス姿にテギョンはデレデレした顔を隠しもせず、
ギュっとその手を握ってホテルを出た。

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「ミニョ・・・善は急げだ。兄さんに会いに行こう!ほらっ、上司に休暇の許可をもらうぞ!」
どこか嬉しげに話すテギョン。
「あ、そ、そういえばママさんがひどく心配されていて・・・」
今になってお粥屋の主人の事を思い出すミニョ

テギョンは右側の口角をニヤリとあげてさっと携帯をかけた。

「もしもし・・・はい・・・ええ・・・お陰様で・・・
実はもう一つお願いがあるのですが、
明日から3日日程コミニョを休ませてもかまいませんか?
えぇ・・・やっと許可が下りたんです。
彼女の気の変わらないうちに二人で式を挙げようかと思って・・・」
電話の内容を聞き、さらにびっくりした顔でテギョンを見あげるミニョ。
その表情をみながら、したり顔を浮かべた、
「はい・・・申し訳ないですが、よろしくお願いします・・・」
ピっと携帯を切った

「あ、あの?オッパ??」
話の急展開にミニョはただ戸惑った。
「ミニョの兄さんにきちんと挨拶しておきたかったからな。
今の済州島は韓国で力をいれてるリゾート地だ
『恋人同士』で訪れるのには最適らしい。」

「そ、そうなんですか・・・」
『恋人同士』という言葉の響きにミニョは照れたように答えた。
「まっ、今回は恋人というよりは・・・
夫婦になるためにいくようなもんだが・・・」

おっとりしたミニョに、自分との関係をはっきりと伝えたくて
テギョンはあえて強めの口調で話した。

「オッパ?あの?夫婦になるためって??」

「兄さんの最期の場所が済州島だとミニョから聞いてから
気になって色々調べてたんだ。
たまたまこの間撮影で訪れた時、すごく綺麗な場所があって
どうしてもミニョを写真におさめたくなったんだ。
できれば・・・ウェディングドレスを着てほしい。
・・・ダメ・・・か?」
どこか心配そうなテギョンを見て、ミニョは断る事は出来なかった。
あまりにも早い展開に戸惑いはありながらも、
もう2度とテギョンに嫌な思いをさせたくない
・・・そう心に決めた。

「私で・・・良ければ・・・」

そっとテギョンの袖をつかむ

「何度も言ってるだろう?俺にはミニョしかいない
・・・ミニョは・・・本当に俺でいいのか?」

表情を崩す事のないテギョンが更に弱々しくミニョに話しかける

「もちろんです・・・オッパ。」
ミニョの微笑みを見て、テギョンはふわっとミニョを抱き寄せた。


それから数時間後・・・

ミニョとテギョンは済州島に訪れていた
皆様・・・お久ぶりのおっさんです・・・。
いやはや、ほ~~~んとにお久しぶりでござんした・・・。

昨年末・・・「相続者たち」でシネちゃんとミンホ兄貴が受賞した記憶が蘇る中
・・・そういや~~~・・・確か・・・シネちゃんのお隣さんってイ・ジョンソク氏だった
これもご縁・・・なんすかね?
その前、ジョンソク氏とシネ姫でモデルをしてた時、思いの外「お手々ニギニギ」
な仲良し加減だったので、席隣になったのに全然知らんぷりな二人の関係が
ちょっと違和感だったのですが・・・

制作発表ではそんな不安は払拭しましたな・・・はい・・・。

おっさん的にはあれだけ皆の前でシネ姫を褒めちゃうジョンソガ~
嫌いじゃないっす→・・・むしろ好きかも・・・。
そして思ったよりジョンソガ~とシネ姫のバランスが悪くない
ジョンソガ~もっと細いと思っていたけど、シネ姫が痩せたので
すごくいい感じの二人になってますな→何様??ご、ごめんちゃい。

予告で見る限りかなり色んな伏線が張り巡らされている「ピノキオ」
今週から放送が本当に楽しみになっています♪

米花輪の量も韓国女優さんの中では新記録だし
海外からも応援してもらっているし、こりゃ日本での放送も
早くなるんじゃないかと期待大っす!!

あっ、そ~そ~脇役もいいんすよねぇ
今おっさんが嵌っている
「シングル男のハッピーライフ」出演しているキムグァンギュさん(→若干禿たおっさんっす)
も共演するらしいし
「パパとこいくの?」で出演しているチョンウンインさんも一瞬共演するし♪
この人も去年の授賞式に居てて、シネちゃんとは「私のあしながおじさん」
で共演したよなぁっと話した気も・・・


あっ、そそそ・・・かなり余談ですが
今回中国の「統一」のイベントで一緒になったシネ姫とチャンさん
・・・あの二人もしっくりお似合いでしたなぁ。
ちょっと猫背なチャンさんと女っぷりが上がったシネちゃんは
どこからみても「シスコンでれでれお兄ちゃんとしっかり妹」的な感じで
本当にいい雰囲気でした・・・
もう少ししたら、シリアスな内容で二人が共演してくれたら
すっごく面白い演技してくれるんだろうなっとっフっと思っちゃったっす。

育児と仕事に追われて、最近でてくるのは愚痴ばかりのおっさんですが
シネちゃんをはじめとする「美男ですね」の4人の成長にある意味で
パワーになっている今日このごろ・・・

自分も頑張らなくちゃ・・・ね・・・

寒くなってきたので、ど~か皆様お体ご自愛くださいね~♪
テギョンから毎日聞いてるプロポーズの言葉
「・・・はい・・・。」
ミニョは恥ずかしそうに
でも・・・まっすぐにテギョンの瞳をみつめ迷いなく返事をした。

「ほ・・・ほんとうに・・・?」
なのに・・・逆に信じられないといった感じのテギョン。
実際のところは
毎日告白していても
・・・全く自信がなかった。

全てが完璧なのに恋愛だけは初心者のテギョン
ミニョを誰にもとられないよう
ただひたすら口説き落としていただけだった。

「はい。オッパ・・・」
テギョンの不安そうな瞳を見ながら
もう一度・・・安心するよう優しく答えた。

「よしっ、コミニョ!
兄さんに・・・兄さんに報告しに行こう!!」
「えっ??に、兄さんって???
ど、どこに行くんですか??」
「・・・ミニョが行きたがってた場所だ
兄さんの・・・最期の場所・・・」

「・・・あっ・・・」

ミニョの瞳は震え始めた


警察から兄の遺体が発見されたと告げられた日。
その日以来・・ミニョの心の中には疑念が生まれていた。

困った人がいれば手を差しだし
間違った事をすればそれを正すよう手伝う
・・・・温厚で真面目な兄、コ・ミナム。

恨まれる事が全くない
・・・そんな人間だった。

高校卒業と共に施設を出なくてはならなかった二人。
なんとか生活していたが、実際のところは生きていくだけで精一杯だった。
学歴社会の韓国では高卒者を正規雇用してくれない現実。
アルバイトで生計を立てるしかなかった。

「ミニョはさ、女の子なんだから、そんなに仕事しなくていい・・・
兄ちゃんが稼いでくるから・・・な?」

一度決めたら曲げないミナム
ミニョはお粥屋でのバイトと二人の生活を支えた。

道路工事や夜の店の客引き
パチンコ屋の夜間清掃など時給の良い仕事を選んで働くミナム。
仕事を複数抱え、あまりの忙しさに会話を交わす時間も無い。
家に戻ってもひどく疲れ切った顔で・・・
なんとか食事を胃袋に押し込むと倒れ込むように眠りにつく。

そんな兄の寝顔をいつも心配そうにみていたミニョ。

自分がもう少し働ければ・・・

そう思い・・・
ミニョはいつも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


ミナムが働く理由はただ一つ。

ミニョの大学資金の為。

何事にも一生懸命なミニョは学校の成績は良かった。
だが、進学の為の資金がない。
高校三年の時、折角の大学の推薦を断っていた。
ミナムは何度考え直すよう伝えたが、
ミニョはただ首を横に振るだけ・・・。

「お兄ちゃんと一緒に居れれば私は幸せだよ?
こうやって健康で過ごせるんだから・・・充分だよ?」

そう言って安心させるように笑ってくれる妹。
健気で謙虚な彼女の人生を兄としては、どうにかしたかった。


ミナムが亡くなる1日前
いきなり「ちょっとでかけてくる」と伝えられた。

行先もどんな用事なのかもも教えてくれない。

「兄ちゃんだってこれでも男だぞ?
そんなに心配すんな
ミニョはいつも通り、ここで待っててくれればいいからさ。
帰れる時間が分かったら連絡するから!
・・・ケランチム作っておいてくれ。」

どこか不安げなミナムの表情
気にはなったが、あえて微笑んで送り出したミニョ。

それが・・・兄ミナムの最期の言葉。


遺体は済州島で発見された。

施設育ちの二人には親戚も何もいない。
地縁のないあの場所になぜ兄が出かけたのか
・・・謎だらけだった。
それゆえに一度済州島に行って
コミナムの魂を感じてみたかった

いつもそばに寄り添っていたテギョン
ミニョの想いをくみ取っていた。
写真館のドアを思い切って開けたミニョ
テギョンの声をきき、今までの不安が少し軽くなった。

「ミ…ミニョ・・・?」
逢いたかった人が目の前にいる。
嬉しい反面その驚きを隠せないテギョン
「オッパ!あのっ!・・・い、嫌な気分にさせてしまって・・・
申し訳ありませんでした。」
ペコリと頭を下げるミニョにテギョンは慌ててソファから立ち上がり近寄った
「い、いや・・・その・・・
ミニョは・・・ミニョは悪くない!!
悪いのは・・・俺だ・・・
・・・俺こそ・・・許してほしい・・・。」

さっきまで写真を見て伝えたかった言葉
・・・不思議なくらいスラッと出てきた。

「ミニョ、良くここに来てくれたな・・・ありがとう。」
「何度も電話をかけたんですが、オッパが出てきださないので・・・
不安で・・・寂しくって・・・
・・・どうしても会いたくって来ちゃいました。」
おどおどと話すミニョを見て
テギョンは首をかしげながら携帯を取り出した

「あ、あ、あ~~~!!!!」

【着信11件】の文字を見てミニョの肩をワシッと掴む

「す、すまない、ミニョ!!
今日撮影がだったからマナーモードにしてたんだ!!
こんなに電話してくれたのにすまん!!」

いつもスマートなテギョンが異常なくらい取り乱す様子を見て、
ミニョはプッと噴出した

「ふふ・・・オッパ・・・
私が嫌いになって電話に出なかったのではないんですね。
良かったです・・・安心しました。」
いつものように笑いかけてくれるミニョとみて、
テギョンの顔はみるみる真っ赤になった

「俺がミニョを嫌う事なんて・・・一生ない」
ボソボソと呟き、掴んだ肩から滑るようにミニョの指先を握った。
「もう・・・さっきみたいな行動は絶対しない・・・ようにする・・・。」
そしてその指先を自分の掌で包み込んだ
「オッパ・・・」
「でも・・・自信がない・・・。
ミニョが男と話しているだけでどうにもならないくらい
・・・嫌な気持ちに・・・なる・・・。」
幼い子供が拗ねた時のようにしゃべるテギョン
意外な一面を見て、ミニョは更に愛しさを募らせた
「私の事信じて下さい。
・・・ね?オッパ・・・」
「ミニョの事は信じてるし、信じていたい。
でももうこの関係は限界なんだ・・・。
だから・・・
その・・・
・・・俺との結婚をきちんと考えてほしい。」
「えっ・・・?」
「ミニョと一緒に生きていたい。
・・・だからきちんと籍を入れたいんだ」

テギョンの真剣なまなざしを見て、
ミニョは戸惑い無意識に視線を外した。

外した視線の先に
自分の横顔の写真をみつけた。
何気なく店の壁を見渡すと
風に髪の毛をなびかす自分の写真が飾ってある

なぜか驚いた表情を浮かべるミニョをテギョンは不思議そうに見た

「・・・ミニョ・・・?」
テギョンにとっては見慣れたインテリア
「オッパ・・・あの・・・この写真・・・私です・・・よね?」
「へっ・・・?」
その言葉を聞いてやっとミニョが驚いている理由がつかめた
「あっ!!これは、へ、変態みたいな行為ではない!!
は、初めて逢った時にたまたまシャッターをきったんだ!
ほらっ、ミニョが漢江に兄貴の写真を落とす前の・・・!!」
「あ、あの時のですか?」
真っ赤な顔をして必死に弁解しているテギョン。
信じられないくらい慌ている
「ど、どうして・・・こんなに飾ってあるんですか?」

雑誌の1ページ1ページをめくっていくようにレイアウトされている写真の数。
切なくて憂いを秘めた表情の自分の美しい出来栄えと
その枚数にミニョは驚いていた

「こんな・・・綺麗に・・・撮ってくださって・・・」
感心しながら1枚1枚ゆっくりと眺めた。

「初めて逢った時、ミニョの髪がサラサラと風になびいてて
ふと見たらその横顔があんまりに綺麗で無我夢中で撮ってた。
『俺が』綺麗に撮ったんじゃない。『ミニョが』綺麗なんだ・・・。」
ボソボソっと呟くように話を続けるテギョン
「この時から・・・もう・・・ミニョの事が頭から離れなくなっていて
・・・ミニョと逢うと嬉しいのに、でも胸がドキドキして苦しくて・・・
ミニョと逢えなくても胸が切なくなって苦しくって
・・・どうしても・・・逢いたくなってて・・・
で、ここで写真を飾ってたんだ・・・。
伝えてなくて・・・すまなかった。」

いつも生活を一緒に過ごしているはずなのに
いまだに片思いをしているようなテギョン。
悪い事もしてないがどこかばつの悪そうな表情をみて、
ミニョはただ微笑んだ。
「こんな私を・・・ここまで綺麗に撮ってくださって感謝します。
・・・オッパ・・・私達二人の写真も・・・撮っていただけますか?」
まだ火照っているテギョンの頬を両手で優しく包み込んだ。
普段からミニョの手はすこし冷たくて
一緒に居る時はいつも温めていたテギョン。
でも今日はその冷たさが心地良く感じる。

ドキドキしていた気持ちはフワっと落ち着いてきた
「・・・もちろんだ。
一緒に写真を撮ろう。
・・・ウェディングドレス・・・着てくれるな?」

肌と肌を重ねてから毎日「結婚してほしい」と言い続けたテギョン。
二人で過ごした時間の短さがミニョの躊躇する理由だった。
ここまで深く愛してくれる人なら、
なにがあっても後悔しないと決意できた瞬間だった
ミニョと親しげな男がいる姿を目の当たりにし
大人気なく店を出たテギョン。

無意識にミニョの家に向かって歩いていた。

ハッと我に返り

ポリポリと頭を掻いて・・・
自分の経営する写真館に向かった。

全く生活感のない自分の部屋
ミニョを感じれないその空間は
・・・余計に切なさだけが募る。

ミニョの写真を飾っている写真館なら
少しは・・・落ち着けると思った。


扉を開け、お気に入りのソファにドカっと腰かける
横にある丸テーブルにはミニョの横顔の写真立てを置いていた

初めて逢った時の彼女の横顔の美しさ
触れ合う事でわかる彼女の本当の美しさ
その「美」に魅了され離れる事さえできない自分がいる。
やりきれない感情を調整する事が出来ず、その写真立てを胸に抱きしめた

しばらくして
テギョンは鬱々とした気持ちを吐き出すようにため息をついた。

「ミニョ・・・さっきはすまなかった・・・。
お前は悪くない。
悪いのは・・・大人気ない俺だ・・・
困らせて、嫌な気持ちにさせて・・・情けないよな?

でも

どうしてもお前の横に男がいるのは許せないんだ。
こんな小さい男じゃ・・・捨てられるのも時間の問題か?」

写真のミニョの横顔をなぞりながら呟くテギョン。
それはまるで懺悔するかのように、思いつめた表情だった。

「こんな感情になることがなくて自分でどうしていいか分からないんだ。
ミニョだけは・・・失いたくないんだ・・・。」


自分という存在がありながらも、互いに相手をみつけた両親
幼少期の頃にはすでに離婚した。
誰も信じず、誰も愛さなければ傷つく事がないと悟った。

「孤立」した生活が居心地良かったはずなのに

・・・あの日・・・
ミニョの美しい横顔と出逢ってしまってから
それまでの生き方は全く予想しない方向へと向かった。

自分の中に芽生える「愛しい」という感情が溢れだし、
はっきり言ってどう向き合っていいか分からない。
何度も何度も頭で理解しようとしても心とうまくリンクしない。
「人を愛する」という感情から与えられる幸福感
そして・・・その幸福感を失わないように固執する独占欲。
人と人が愛し合う事の難しさを実感した・・。

その時・・・店の扉が開く音がした。

テギョンは条件反射で声がでた。
「いらっしゃいませ」
ふと顔をむけると逢いたくて仕方ない

・・・ミニョが立っていた

ミニョは携帯を取り出し、テギョンのかけた。

普段なら
【r・・・】でテギョンの声が聴けるのに
何度鳴らしてもテギョンの声が聴けない。

ミニョは胸がザワザワして落ち着かず、何度もかけ直してはため息をついた。


いつもミニョの働く店で会い、仕事が終わるとミニョの家に帰る二人。
そして
またミニョの家からマンションに戻り、1泊の準備をしてミニョの店に行く。

そんな生活を過ごしていたテギョンとミニョ。

ミニョの仕事がない日は一緒に買い物をしたり
映画を見たりしたが、結局帰る所はミニョの家だった。

撮影の入っている日以外のテギョンが何をしているか知らないミニョ
不思議に思いたずねた事があった。

「オッパは朝ご飯召し上がった後、どこに行かれるんですか?」
「ん?あ~、ミニョはまだ来てなかったよな?
もう一つの仕事・・・写真館もやってるんだ。」
「そうなんですか?」
「撮影の仕事でも食べていけるが、時間があまり過ぎてな。
まぁ、いい加減にやってる割にはそれなりに記念撮影の仕事もあるし、
最近では記念撮影を撮るっていいもんだって思えるようになったんだ」

元々、両親から譲り受けた充分な資産があり働かなくても生活ができるテギョン
興味を持ったのが写真だったので、美大に行っただけだった。
周囲の人間とは関わらない性分だったが、抜群のセンスの良さ、
仕事の速さは誰もが認めるところだった。
一般からみれば、『少し変わった人間』なテギョンだが、
芸術に携わる人間には『個性』と映り、
愛想の無さも、『媚びない奴』と評価されていた。
そのお陰で今もなお先輩たちから信頼され、
仕事をどんどんまわしてもらえた。

仕事以外はやることがないテギョン
暇を持て余し、唯一の「趣味」として写真館を開いた。

写真の話をする時のテギョンは少年のようにまっすぐな瞳をして
楽しげに話している。
ミニョはそんなテギョンの顔が大好きだった。

「記念撮影って結婚式とかもですか?」
「ん・・・・・・。
恋人同士だった若い二人が結婚して
そしたら子供が産まれて
そしたらまた家族が増えて・・・
俺が撮った写真は「幸せの一瞬」に関われるんだと気が付いたんだ。
今までは自分が撮ってきた写真はただ綺麗なだけだった。
これからは・・・人の幸福感まで引き出せるカメラマンになりたいって
・・・ミニョと出逢えてから・・・感じれるようになったんだ。」
テギョンが恥ずかしそうにミニョをみつめ、優しくミニョの手を握った。

「オッパが現像して下さったお陰で、
私も兄との写真を残せました・・。
一生の宝物ですよ。」
にっこりとミニョが微笑むと、テギョンはじっと見つめ返した

「今度のミニョの休みの時
俺と・・・一緒に写真を撮ってもらえないか?
2人で「同じ時を刻んでた」って・・・
この瞬間を残していきたいんだ。」

はにかみながら話すテギョン
その「言葉の重さ」を感じながら
ミニョはゆっくりと頷いた。


その時に教えてもらった写真館の住所。
ミニョはハッと思い出し、思い切って訪ねてみた。

少しレトロな洋風な建物
・・・そこがテギョンが経営する写真館だった。

窓から店の中の様子をうかがうと、沢山のパネルが壁にかけてあり
奥のソファにテギョンが腰かけていた。

何度かけても取ってもらえない電話。
ベルの音だけが残り、いつもの優しいテギョンの声が聴けない寂しさを味わったミニョ。
自分にとって、テギョンがどれだけ大切で愛しい存在なのかがはっきりと分かった

・・・でも・・・

常に冷静であまり感情を表に出さないテギョン
こんなに怒らせた事がないために、どう接していいか分からない。
それでも、このままでは胸が苦しくてどうにもできない
ミニョはとにかくテギョンの声を聞いてから考える決意をした。

数回大きく息を吸って・・・ミニョは店の扉を開けた。
日頃ミニョ以外の人の前では無表情のテギョンが、
明らかに怒った顔になりさっさと店を出た
テギョンの後ろ姿を見て、店主は慌てた

「ほら、ミニョちゃん、早くいかなきゃ!
オッパ君、多分やきもち焼いてるわよ!」
そっとミニョに耳打ちをする

ジョンソクの態度は挑戦的で、
それはミニョに好意を持っているからなのは手に取るようにわかった。

来店する若い男性客がミニョ目当てというのは
ほぼ毎日顔を出すテギョンは良くわかっていた。
目を離せば、すぐに誰かに盗まれそうでテギョンの嫉妬心はただ増えていくだけ。
それでもグッと堪えて、お客と楽しげに会話しているミニョを切ない瞳で見続けたテギョン。
そんな・・・彼の『恋心』を知っている店主。
懸命に本心を隠し、
ミニョの為に理性的な恋人を演じてきた彼が限界に達した態度
・・・妙に心配になった

テギョンが居なくなったのでジョンソクはせいせいした表情を浮かべた

「なぁミニョ、飯まだ?」
「あっ、そ、そうだよね、今すぐ出すからね」
テギョンが気になりながらも、今までと同じようにジョンソクに対応してしまうミニョ
一緒の施設で育ってきた二人の会話はしっくりしすぎていて
なぜか店主までもが面白くない感情を抱いた。

「それにさ、久しぶりに会ったんだし・・・
仕事終わったら俺の部屋でゆっくり話しないか?」
真顔でミニョに話しかけた時、店主はたまらず声をかけた
「ねっ、ミニョちゃん、オッパ君、いいの??
彼の注文は私がやるから、早く行ってあげて!」

その言葉を聞いて、ジョンソクは邪魔する店主を冷たく見た。
「おばさんが邪魔してごめんねぇ。
でも今の彼とミニョちゃんは本気で付き合ってるから・・・
入り込む隙はないわよ?」
出過ぎた事を言っているのは充分理解していた。
普段の自分ならこんな事は絶対「お客様」に言わない。
でも、不器用でも丁寧に築き上げたテギョンとミニョの関係を
この青年に壊されるのは、どうしても許せなかった。
「え?・・・ママさんたら!」
「ミニョちゃん、オッパ君と付き合ってるんでしょ?
毎日プロポーズもされてるんでしょ?」

「ちょっと待て、ミニョ・・・どういう事・・・?」
自分とテギョンの関係をそこまで知られているとは思わなかったミニョ
真っ赤になって、恥ずかしそうにうつむいた
「お兄さんの事があった時・・・
ミニョちゃんが一番きつかった時にずっと支えてきてくれた人じゃない
大切にしてあげて・・・ね・・・?」
優しくミニョに話しかけながらも、ジョンソクの眼が気になる店主
高身長で痩せたその体系、どこかあどけない顔つき
「好青年」にしか見えないのに、
なぜか内に秘めた闇を感じ、どうしてもミニョとは離したかった

ジョンソクと一緒に居たことで、
テギョンが「嫉妬」して帰ってしまった事がやっとわかったミニョ
「あ・・・ジョンソク・・・ごめん、ちょっと、また今度きちんと話そうね」
それでも・・・今までと同じようにニッコリと優しく言葉をかけて
・・・パタパタと店を出て行った。

ミニョが追いかける姿をみて
店主はホっとため息をついた

とりつくように、そっとお粥をジョンソクに差し出した


「・・・聞いても・・・いいですか?」
「おばさんが知っている範囲ならね♪」

いつもの明るい口調で、割り切って接客する

「ミナムの事、ミニョはなんて言ってました?」
「ミナム・・・あっ、ミニョちゃんの亡くなった双子のお兄さんね・・・。
まだ捜査中だって聞いたわよ・・・。
犯人がまだ捕まらないのも、ミニョちゃんは辛いでしょうに・・・」

「ふ~ん・・・そうですか・・・」

無表情でお粥を口にするジョンソク
店主はその姿にも、違和感を覚えた。

「あなたも・・・ミニョちゃんのお兄さんと一緒に育ってきたのよね?
亡くなった事をきいてショックだったんじゃない?」
ミニョへの態度を見ていればきっと兄ミナムとは親しいはず・・・
でもまるで他人事のようだった

「まぁ・・・それなりに・・・。」
もくもくと食べ続けるジョンソク
最後の一口になった時、店主を見あげた
「ミニョって、ミナムから・・・なにか受け取ってないですか?」
「ん・・・?なにかって・・・?」
「ミナムからプレゼントとか・・・手紙とか・・・」
「聞いてないけど・・・そういうのがあれば、喜んで教えてくれてるはずだから・・・」
「ふ~ん・・・。御馳走様・・・
お釣りいらないです・・・じゃ。」
無愛想に店を出たジョンソクを見て
店主は、彼の中にうずめく闇を・・・さらに感じた・・・

ミニョと一緒に入ってきた男
年はきっと同じくらい・・・長身で優しい印象の好青年だった。

「・・・ミ・・・ニョ・・・?」

男と入ってきたミニョの無防備な雰囲気
自分が知っているミニョではないように感じたテギョンは
名前を呼ぶのがやっとだった。
なによりも・・・その男との方がミニョとふさわしいようにも思えて
今まで感じた事がないくらい胸が痛んだ。

「あれ?オッパ!!今日の撮影はもう終わったんですか?」
なにも知らずに、ミニョは笑顔で話しかける

「『オッパ』・・・?ミニョ、なに・・・それ・・・」

柔和な印象の男だったが、テギョンにだけは挑戦的な視線を送っていた

「あっ、ジョンソク、紹介するね。
こちらはファン・テギョンさん♪」

二人の男の間の不穏な空気に気づくこともなく
ミニョは少し恥ずかしそうにしゃべりだした

「オッパ、あのっ・・・」
男はミニョに向かって口に人差し指を当て、「しゃべらないように」と合図する

「初めまして、イ・ジョンソクです。ミニョがお世話になっているようですね?」
睨み付けるような視線を送るジョンソク

「ファン・テギョンだ。ミニョを世話なんてしていない・・・。
いずれ『妻』になってもらう人だ。俺の方が世話になっている。」
テギョンも負けじと睨み付けた

男二人がミニョの事で異常な雰囲気をかもしだしている

店主は話題を切り替えた
「ミニョちゃん、おかえり~。買い物ありがとうね~。
んで??ジョンソク君って言ったけ?お腹はすいてない?
良ければうちのお粥食べていきなさいよ!!
オッパ君は?いつものミニョちゃんのおまかせでいい?」

テギョンとミニョの仲を今までみていただけに、店主が肩をもつのは
もちろんテギョンの方だった。
あえて、テギョンの存在をアピールした。

「・・・はい。ミニョ・・・お願いしてもいいか?」
「もちろんですよ!ジョンソクは?」
「じゃ・・・俺も・・・ミニョに任せるよ・・・」


店主は内心ハラハラしていた。

ミニョは誰にも公平で、誰にも誠実に向き合う性分・・・
それは時として人に誤解を与える事があった。
目の前の青年も・・・
きっとそのうちの一人なのだと直感しただけに
テギョンと同じように対応するミニョの態度にため息が出た。

ジョンソクは意外にもテギョンの隣に腰かけた。
潔癖症のテギョンは、その行為がひどく気持ち悪かった。

「俺とミニョは同じ施設で育ったので、ある意味家族同然なんですよ。
なぁ、ミニョ?つい最近まで、俺の嫁さんになってくれるって約束して
たのに・・・いつの間に裏切ったんだ?」
穏やかな口調で話しかけているようが、明らかに面白くない感じの
ジョンソクにテギョンは口を尖らせた。

「『裏切る』なんて・・・言い方が良くないな・・・
ミニョは最初からそんな約束してないはずだ。」
知らず知らずのうちに、言い方もきつくなっていくテギョン

「もう、ジョンソクったら!!子供の頃、そんな約束したっけ?」
相変わらず、無邪気な笑顔を振りまくミニョ

愛しいミニョの笑顔が、自分だけのものではないことが
テギョンを更にイラつかせた

「・・・ミニョ・・・すまないが「おまかせ」はキャンセルにしてくれ。
今日は・・・少し疲れた・・・先に帰ってる・・・」
自分の知らないミニョと男の関係
そして・・・自分の知らない2人の時間

愛しいミニョの事を見知らぬ男が知っている事が
吐き気がでるほど気持ち悪く、今まで味わった経験のない嫉妬心が
沸きだす自分をどうしていいか分からなくなった。

テギョンが怒っているのは手にとるように感じ取った店主

「あ~~、じゃ、ミニョちゃんも今日はこれで上がっていいわよ~~」
気を利かせて話しかけた




店に入ってきたミニョ・・・

テギョンは慌ててミニョのそばに駆け寄った

「ミニョ・・・その・・・体・・・大丈夫か?」
店主に聞かれないよう、小声で話しかけた
すごく心配そうな表情を浮かべるテギョンをみて
ミニョは安心させるように微笑みながらコクリとうなづいた
「なら・・・良かった・・・」
テギョンも安心したのか・・・つられて微笑んでいた

「ちょっと~~~なんでドアの前でコソコソ話してるのぉ?
ほら~イケメン君、ミニョちゃんみたからもういいでしょ?
今日も「おまかせ」でいい?」
「あ・・・はい・・・あのっ、『ミニョ』の「おまかせ」で・・・」
表情を読まれないように、テギョンはうつむきながら返答した
新婚さんのように初々しい二人の雰囲気をみて
店主は邪魔しないよう、あえていつもの口調で接した。
「ミニョちゃん・・・「おまかせ」お願いね~」
「は、はい、わかりました。『オッパ』・・・すぐお出ししますね」
「ミニョ、急がなくていいぞ・・・今きたばかりだ・・・」
そう言って、テギョンはカウンターの席に座った

いつも店では「あの・・・」とミニョを呼んでいたテギョン
いつも店では「お客様」と応えていたミニョ

「ミニョ」「オッパ」と呼び合う二人になり
窓際のテーブルからミニョの前のカウンターに近まった


ある日・・・雨が降り始めた昼すぎ・・・
テギョンが店に顔を出した。
すでに客足のピークは終わり、ここから夕方までは
一息つける時間だった。

写真で生計を立ててるテギョン
朝来れない日は撮影が入っているのを店主は知っていた

「あれっ??オッパ君、今日の撮影早く終わったのねぇ」
「早朝の海での撮影だったんですが雨が止まなかったので中止にしました。
あの・・・ミニョは・・・?」
「あ~、ちょっと食材が切れちゃって買いに行ってもらってるの」
「そうですか・・・」
少しつまらなそうにカウンター席に座り、
いつものように新聞を広げるテギョン

店主はクスクスと笑いだした

「・・・?なにか・・・?」
「オッパ君って・・・その新聞って読んでるの?」
「え・・・?」
「新聞読んでるふりして、こっそりミニョちゃんの事見てるでしょ」
図星なだけに、テギョンの顔はみるみる真っ赤になっていった
「ふふ・・・どれだけミニョちゃんの事好きなのよ?
そんなんじゃ、もたないでしょ?」

おどけた口調で話す店主に・・・テギョンは深刻な表情で話しだした

「だから・・・もう・・・一緒になりたいんです・・・」
その声色から、店主はからかうのをやめて真面目に聞き返した
「一緒になりたいって・・・オッパくん、『結婚』って事??」

テギョンが真剣にミニョと付き合っている事は知っている
だが・・・その決断の速さにさすがに店主も慌てた

「ミ、ミニョちゃんは???もう言ったの?」
「・・・毎日・・・伝えてるんですが・・・」
「へ・・・?『まいにち』って・・・?」
「毎日・・・ミニョに「結婚してほしい」って・・・」
「げげっ、オッパ君、ちょっと急ぎ過ぎじゃない?・・・もう少しお互いを良く見たら・・・?」
「居心地がいいんです・・・ミニョといると・・・すごく安心できるんです。
一緒にいると良く眠れるし、食欲も出る、それに毎日が楽しいんです。
でも・・・たまに仕事でミニョと離れると・・・
会いたくて仕方なくて眠れないし、食欲もなくて。
「結婚」していたら、どんな場所にも気兼ねなく連れていける
のにと思うと・・・一刻も早くしたくなって・・」

普段は凛としていつも隙のないくらいカッコいいテギョン
でも・・・
今は母親を求める子供のようで店主はそのギャップに驚いた

「そんなに想ってたのねぇ・・・」
呆れたように・・・大きくため息をついた店主

【カラン・・・コロン・・・】
二人の目に入ってきたのは
ミニョと親しげに話す・・・ある男の姿だった。
プロフィール

シネちゃん大好き

Author:シネちゃん大好き
「美男ですね」に出逢ってからテギョンとミニョのお話を書き始めました。あれから4年の歳月を経て、今では女優パクシネちゃんの応援ブログになっています~。最近はお話更新はなく、シネちゃん関係の情報を主に下らぬ呟くおっさん(おばはん)が管理人ですが、シネちゃんペンの方!大歓迎っす!!

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